2011年05月01日

ぼくたちの生活

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あらすじ
ローマ郊外の建設現場で働くクラウディオ(エリオ・ジェルマーノ)は、妻と子ども2人を溺愛し、3人目も間もなく授かる幸福な生活を送っていた。しかし、ある不幸が家族を襲い、生活は一変してしまう。


エリオ・ジェルマーノがカンヌで主演男優賞をとった作品。
ダニエーレ・ルケッティ監督は、前作『マイ・ブラザー』が東京国際映画祭で上映されたときに
なぜか(笑)来日し、(WORLD CINEMAの枠で来日する監督めずらしいので)その時にエリオのことを若いのにインテリジェンスにあふれる俳優と絶賛していた。よっぽど気に入ったのか本作でも起用。作品の出来もすばらしかったです。3日にも上映ありますので是非。

エリオは、私、ルイジ・ロカーショとキャラがかぶる俳優さんだと思っています。

小柄であること(笑)、人の善良な部分を体現できる、観客がスクリーンの彼を何があっても道をはずさない人だ、と、全面的に信じることができる、そんな安心感を抱かせることができる俳優だと思うのです。もちろんそれを裏付ける確かな演技があってのことですが。


この物語は、構成がすごく上手だと思いました

伏線をちゃんと張っていて、サスペンスタッチで観客に不安を抱かせています。

最初にビルで死んだルーマニア人の警備の男の話をもってきて、彼の妻と息子を登場させる。

納期が厳しい下請けの建築仕事を途中で引き継ぐと手抜き工事が発覚、金銭的にも追い込まれていくのですが、

この話をどうやって最後まとめるのかな、すみません、あまりよい見方ではないのですが、
そんなこと考えながら見ていました。

ルケッティ監督は、来日したときの話ぶりからすごく愛嬌があってユーモアもあって話好きな人
という印象でした。マイ・ブラザーもコメディタッチな作品だったし、

絶対に暗いラストにはならないだろうという確信があったので、

ここまで主人公を追い込んでいって、どう希望を持たせるように話をまとめあげるのだ?

と考えながら見ていたのです。

そうしたら、「そうきましたか」という展開がやってきます。

この終盤の展開をみていて、まあ、無茶苦茶だけど、転んでもただでは起きない

ローマの人たちの逞しさで解決するということだろうか。

ほとんど無法地帯なんですけど(笑)、このしたたかさ、

きれいに生きることを潔しとする、日本の武士道的な生き方はそれは美徳なんですけど

泥臭いのもまたよし。そんな気持ちにさせてくれます。



それからお兄さん役でラウル・ボヴァが出演しています。
すっごーーくハンサムな人なのに、さえないアニキ役を好演しておりますので
マイ・ブラザーの時から引き続き、エリオ君の兄弟にどうしてハンサムな人をもってくるのかなあ
ルケッティ監督は。

posted by マヤ at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | イタリア映画祭2011 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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