2007年05月19日

『気ままに生きて』

anche libero1.jpg

舞台挨拶に現れた生キムさま、そのお姿を拝めて映画を観る前からなぜかウルウル涙腺が緩んでしまった私。そのまま映画でも泣きっぱなしでした。

『ミルコのひかり』がどうやら素晴らしい映画だったそうで、泣きの1本ということでは『ミルコ』だったそうですが、私はそちらを未見なので、本映画祭で一番泣けた映画は本作だったのです。

冒頭、アイロンをかけるキムロッシはシャツを着ていましたが、下は何もはいていませんでした。これはパンツはいているのか、何もはいてないのか、事前に情報を得ていた私、ココの確認が最重要任務と心得ていた私は、臨戦体制、ロックオン状態だったのですが、

なんと!


前の人の頭が邪魔でみえないじゃないかーーーーー


θ\( ・ω・)スリッパアタック!!! ( ・ω・)_θ(゚ω。)バキ

どけっ、頭が邪魔なんじゃ、オリャア


ああああ、あやうく、前の座席にケリをいれるところですた。


いあー、ついキムさまのことになると、人格が変わってしまいまして冷静な判断が不可能になってしまう私です。おゆるしください。


さて、この映画をみながら、幼少時代の自分の兄弟ゲンカを思い出しました。そして私の子どものころからの密かな野望をふと思い出してしまいました。

そうだ、私は、可愛い弟がずっとほしかったんだ。

だから、私、この映画でお姉さんが弟にいちいちちょっかい出すのすごく共感できたんですよね。

まあ、私の現実はというと、兄貴のプロレスの技の実験台にされて絶叫する日々だったわけですが。

そう、それで泣きながらいぢけていた私。


このときに、両親のところにいって
ビーーーーーーッ、オニイチャンがいぢめたぁああああ、ワオーーーーン

と泣き叫んべばいいのですけど、どちらかというとひとりでひたすらいぢけていた私だったので、屋根裏で遠くの女性に石投げてたこの映画の少年に、自分の過去をだぶらせて猛烈に感情移入してしまったのです。


実はキムロッシは3人も女の兄弟がいます。
Ombretta, Valentina and Loretta。そしてLorettaが女優さんとしても2001年ごろから活動しているらしいのですが、
Loretta rossi で検索してみると

あられもない女性の写真が・・・・

これが、キムさまのおねーさん?妹?

正直演技派でないことは確実です。

そうか、この写真みて妙にキムさまの内面の屈折を理解できた私。

ちなみに水泳やっていたのも本当みたいです。サッカーやりたかったんだね。
anche libero3.jpg

実際にはキムロッシは5歳から子役としてキャリアを開始していたそう。ご両親はキムが14歳のときに離婚。14歳なんて、多感な時期に。

映画を作ったり、文章を書いたりするのって、ほかで満たされない自己表現のひとつの方法であるとも思います。
そして本作をみて、キムロッシが人間の感情の機微を受け止め、一生懸命理解しようとするするどい感受性の持ち主
であることがわかってますますファンになりました。

そして悪い人をひとりも登場させなかった優しさに泣けてしまいました。

それにしても3人のお姉さまや妹に囲まれ、お母様もトップモデル。
キムロッシは一度ヴェロニカ・ローガンという女性と婚約していたらしいですが、まだ独身のはず。
なんだか女性不信になりそうな家庭環境ですが、まあ余計な心配ということで、この作品の日本での配給が決まってほしいと切に願います。

さて、本当は主役はセルジオ・ルビーニになるはずだったとプログラムに書いてありました。
この人は、『イタリア的、恋愛マニュアル』のエピソード2に出演していた方です。マルゲリータ・ブイの夫でもあった俳優兼監督。

どうして撮影開始2週間前にドタキャンしたんでしょうか。

確かにキムロッシより、ルビーニのほうが奥さんに逃げられる感じはうまく出せたような気がします。髭もじゃでもキムロッシはやっぱりハンサムだからね。おならのシーンもありましたが、ここまでして汚く見せないといけないなんて、ハンサムなのもつらいね、と余計なことで同情してしまいました。

anche libero2.jpg


この記事へのコメント
正式な感想アップ!お待ちしておりました〜♪
あれからワタクシ、これのDVDを買いたいが為に、リージョン・フリーのDVDデッキまで買いましたです(@@)。 ちょっと日本での一般公開の夢は消えたみたいですものね(噂によると「家の○」の配給会社が手を出さなかったとか) 
私もキムの自伝的な話というのは聞いていましたけれど、父親の癇癪やら両親の事情にうろたえる子供の表情とか、自分で演技もしながら、素人の子供に上手く演技指導が出来たことに驚きます。 仰るように”悪い人”を作らない優しさにも泣けますよね。私も実際一番泣けた映画でした(私もミルコは見逃してますけど(^^;))。
で、ですね・・キムの問題のシーンですが(爆)、 DVDで目を皿のようにして観ましたけど(あのねぇ・・)あのシャツの長さからいって、何もはいてなければ必ず見えるはずなんですが、見えないというのは生地使用を最少に抑えたTバックを着用(水泳用か!?)しているのでは?との結論に達しました(殴)
Posted by マダムS at 2007年05月20日 13:48
マダムSさま
おおおおおおおおっ!!!
DVDで確認していただけましたかっ
問題のシーンを(^・^)
何度もスロー、一時停止、スローで確認した結果をご報告いただき、感激でっす。
そおおおおおですかーーー、キムさまはTバック派だったんですね(笑)
ウーン、ちょっと残念だなぁぁ(何がぢゃ!)
でも、家の鍵が公開できてこれがダメなんだ。確かに地味な作品だけど、もっとしょうもないフランス映画なら公開されたりするじゃん、ウーン悲しいなあ。
Posted by マヤ at 2007年05月20日 22:07
Q&Aで質問したかったのですが、緊張して出来なかった。
「父親と共通点はありますか?」って質問が出てましたけど、あの時私は、むしろ「トミーと共通点があるのでは?」と思っていたので、マヤさんのレビュー読んで「やっぱり質問しておけばよかったなぁ」なんて後悔してます。
一応息子を持つ母である私はびみょーに反応してしまう場面もあったりして、鑑賞できて本当によかったなぁと思う次第です。
Posted by ひゅーのすけ at 2007年05月25日 22:45
ひゅーのすけさん
ご無沙汰しております。
キムは自伝的な内容ではない、と言っていましたよね。でも自伝的でないのなら、なぜこの映画をとったのかという疑問がわいてきます。
思うに、子どもにとっては親は絶対的な存在なのですが、自分が親に近い年齢になると、年齢を重ねていても全然成熟してない自分に愕然としたりします。でも、それはどの人もそういう部分はあるのでは。
トミーの父親と母親はだめで、お金持ちの家の両親がよいのでしょうか。愛情の示し方、感じ方は人の数だけあるわけで、そういうことも含めて自分を受け入れるというのがテーマだったのではないかと思います。そして、キムは30代半ばを過ぎてそういう心境になったのか。それしか、あの作品を撮る理由が思いつきません。
きわめてパーソナルな映画だったと思います。
Posted by マヤ at 2007年05月27日 22:06
さすがマヤさん深く理解しておられる。
そうなんです、Q&Aでそういう所を質問してみたかったんです。(うまく質問できなかったと思いますが)
トミーが敏感に感じ取っていた「小さなサイン」部屋の電気が消えていて母親が出て行ったと気づく。
こんな細かい表現はどこからヒントを得るんだろう?って。感動してました。
監督としてのキムさまも才能豊かなのですね。今後もとっても楽しみです。
Posted by ひゅーのすけ at 2007年05月29日 08:37
いえいえ、映画を観終わったばかりのときは、泣きはらして目がショボショボで、とても質問する気分にもなれなかったし、そんな勇気もありませんでしたねー。

>>>こんな細かい表現はどこからヒントを得るんだろう?って。

キムに実際に同じことがあったからじゃないですか(笑)!?

この映画を作って、キムロッシは自分なりに何か乗り越えたものがあったのでしょうかね?次は全然違うタイプの作品をとるような。。。俳優としてももっともっと活躍して、美しい姿をスクリーンに焼き付けて欲しいのですが。

Posted by マヤ at 2007年05月31日 14:56
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

「気ままに生きて」
Excerpt:  2006年/イタリア  監督/キム・ロッシ・スチュアート  出演/キム・ロッシ・スチュアート      アレッサンドロ・モラーチェ  キム・ロッシ・スチュアートの初監督作品。彼は主演もし..
Weblog: It's a wonderful cinema
Tracked: 2007-05-22 00:21

『気ままに生きて』~イタリア映画祭2007?
Excerpt: (原題:Anche libero va bene)2006年 キム・ロッシ・スチュアートが初監督し、主演も務めた作品です。 大人になり切れない両親の元で、不安を抱えて暮す姉弟の話ですが、初めてとは思..
Weblog: Brilliant Days
Tracked: 2007-05-22 17:31

気ままに生きて(2006伊)--イタリア映画祭2007
Excerpt: ???? 「家の鍵」(2006年日本公開)でも父親役を演じたキム・ロッシ・スチュアートが初監督&父親役に挑戦した作品。本人が舞台挨拶とQ&Aに登場してくださいました。当初、父親役には他の役者..
Weblog: CINEPHILIA〜映画愛好症〜
Tracked: 2007-05-24 12:35
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。