2007年06月01日

『物語 イタリアの歴史U』藤沢道郎著



ローマのカステル・サンタンジェロ(聖天使城)を舞台に繰り広げられる7つの物語。じつに紀元2世紀から17世紀の1500年もの間、いや現在にいたるまでその威容を誇る・・というだけでワクワクいたします。

もともとこのカステル・サンタンジェロはローマ帝国皇帝、ハドリアヌスの陵墓として建造されたもの。

それがオペラ『トスカ』では主人公トスカが身を投げる舞台としてもこの城壁が登場するのだという。といってもこのオペラはフィクションですが。

いやいや、もう冒頭から腐女子ががっつり食いつくお話です。

ローマ皇帝ハドリアヌスの側近、アンティノオスという謎の美少年がいた。
彼については、小アジアのビテュニアで知り合った黒い瞳の少年という以外は何もわかっていない。しかし、この少年と出会ったときの皇帝の様子がいかにも幸福そうだったことは確かである。

この少年が、旅の途中で川に転落し溺死する。

皇帝の悲嘆ぶりは激しく、「弱弱しい女のように泣き崩れた」という。

しかし皇帝の落胆振りとは裏腹に、ローマ帝国はますます繁栄し強大となっていく。

あらゆる富と権力を手中に収めても、手に入らないものがあるんですよね。これは『ローマ人の物語』を読んでいてもよく思うことです。

おすすめ本です♪


前作のレビューはこちら
http://myvoyagetoitaly.seesaa.net/article/5856082.html

posted by マヤ at 11:37| Comment(2) | TrackBack(0) | イタリアを知るための本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おひさしぶりで〜す。
この本、私もブックオフでT、U合わせて200円で購入のうえ堪能しました。
Posted by ACCO at 2007年06月16日 23:27
きゃーーーーーーーっ
ACCOさん、こちらこそご無沙汰しております。コメントありがとうございまっす!!!
この本、私は某ライブラリーで借りました。本当に読みやすくで面白い本ですよね。藤沢道郎さんの本をほかでもいろいろ読んでみたいと思います。
Posted by マヤ at 2007年06月18日 10:02
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