2005年06月21日

黄金の7人 SETTE UOMINI D'ORO (1965)

黄金の7人.jpg
黄金の7人(1965年)
監督・製作・脚本:マルコ・ヴィカリオ
主演:ロッサナ・ポデスタ、ロッサナ・ポデッサ、フィリップ・ルロア、ガストーネ・モスキン、アドルフォ・チェッリ


[あらすじ]
ジュネーヴのスイス銀行に保管されている7トンの金塊を狙って展開される強奪作戦。
銀行の真向かいにあるホテルの一室に陣取った“教授”(P・ルロワ)から無線で指示が飛び、
6人の仲間が実働部隊として金塊を手に入れられるのか。

[レビュー]
ひとことでいうとルパン三世の元ネタ。とくに不二子のキャラは彼女からとっている。
映画は見覚えなくても、音楽を聴けばピンとくること間違いなし。
11PM(古っ!)のダバダバダ〜♪(音楽アルマンド・トロバヨーリ)といえばわかるか。
当時世界最高の美女とうたわれたロッサナ・ポデスタは、このとき31歳でしかも2人の子持ちだったそうだが、生活観ゼロの美しさ。これがイタリアンマダムだしょーー。
ひとつのシーンなのに、カットが変わるたびに衣装がかわってるもの、まあ御愛嬌だな。

アメリカでは教科書の題材としても使われているという映画『トロイのヘレン』(55)で、ヘレン役を演じたイタリア人女優。リタ・ヘイワーズなどが候補に挙がったのに、すべての有名女優を蹴落として監督のロバート・ワイズがロッサナ・ポデスタを選んだという逸話がある。
ロッサナ・ポデスタを知りたいならこの映画をみるべきかも。映画としての評価も断然、ブラピの『トロイ』より高いし。

さて、『黄金の7人』が優れているのはロッサナ・ポデスタではなく、「泥棒映画」としてプロットがしっかりしているところ。
6人の泥棒キャラもそれぞれ特徴が際立っていているし、下水道の工事といって、地下の金庫を裏側からこじあけ、秘密兵器が登場するなど、大仕掛け。それを横から奪い取るジョルジアという設定がまんまルパン。

ルパンを実写化する計画が進行中だが、この映画をリメイクすればいいんじゃないかな。
もちろん不二子はイタリア美女でお願いします。

ロッサナ・ポデスタは1964年から立て続けに、だんなの映画にばかり出演している。
だんながおれんちの嫁、きれーでしょーいーでしょーと自慢するためだけに出しているのがミエミエなんだが、まあそれもイタリアっぽくて許せてしまう。

黄金の7人以後、
凌辱の女系図(1987) 出演
女テロリストの秘密(1984) 出演
超人ヘラクレス<未>(1984) 出演
サンデー・ラバーズ(1980) 出演
あゝ情熱(1973) 出演
黄金の7人・1+6/エロチカ大作戦(1971) 出演

と、タイトルだけみたらエロ映画かVシネにしかみえん作品にばかり出演している。エロ映画といっても今見ると「お色気」程度のもんで、タイトルで勇んでレンタルすると絶対がっかりすることを保証します。
本来なら本格女優として演技に磨きがかかるって年齢に、どんどん「ただのおばちゃん女優化」していて、そのうちに観るも無残な太り方してスクリーンから消えていくってのが一般的なイタリア女優の進む道ですね。
その点、ソフィア・ローレンは素晴らしいですね。

私の採点:★★★★



posted by マヤ at 16:27| Comment(4) | TrackBack(0) | イタリア映画レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
トラックバックありがとうございました。
『トロイのヘレン』後のロッサナ・ポデスタの歩みは知らなかったので参考になりました。
Posted by アスカパパ at 2005年06月21日 17:32
TBありがとうございました。
それにしてもお詳しいですね。本当に勉強になります。
僕はまた最近サントラとか聴き猟っています。
イタリアンシネマ最高!

また遊びに来させてもらいますね。
ではまた。
Posted by Cherish at 2005年06月21日 23:37
『雨月物語』へのコメントありがとうございました。日本映画も見られるのですね。
お邪魔序でに私が印象に残っているイタリア映画を、思い出すままに少し書かせて下さい。
『道(La Strada)』で、神の心を持つようなジェルソミーナを演じたジュリエッタ・マシーナには感服しました。
『ミラノの奇蹟』も心が温まりました。
以下、『夏の嵐』『自転車泥棒』『恋愛時代』『ユリシーズ』『鉄道員』『靴みがき』『にがい米』『屋根』『バンと恋と夢』など、題名だけの列挙に留めます。
記録映画も『青い大陸』『緑の魔境』『最後の楽園』など良かったです。
合作映画にも優れた映画がありますね。
ロシアとの合作『ひまわり』、
フランスとの合作『ブーベの恋人』『ニューシネマ・パラダイス』『七つの大罪』、
アメリカとの合作『ドクトル・ジバゴ』『戦争と平和』など。
『永遠のマリア・カラス』は、伊、仏、英、ルーマニア、スペインの合作とか。
おわりに日本との合作映画『蝶々夫人』での、純情可憐な八千草薫は今も忘れられません。
くどくど書いてすみませんでした。
Posted by アスカパパ at 2005年06月23日 11:54
アスカパパさん、Cherishさん
コメントありがとうございます。
これから古今東西の名作とイタリアの歴史を少しずつ書いていきたいと思います。
『蝶々夫人』?そんな映画あったんですか?
初耳です。ホー、見てみたいです。
Posted by マヤ at 2005年06月23日 23:45
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