2005年06月23日

『愛はふたたび』L'amore ritrovato

aiwafutatabi.jpg

「愛はふたたび」L'amore ritrovato 2004年/108分/
監督:カルロ・マッツァクラーティ(Carlo Mazzacurati)

[あらすじ]
1936年、妻子ある銀行員ジョヴァンニ(ステファノ・アッコルシ)はトスカーナのリヴォルノ駅に降り立った。そこでかつての恋人マリア(マヤ・サンサ)と再会して、愛が再燃する。2004年ヴェネチア国際映画祭に出品。

[レビュー]
 お金をかけた大作なのだが、あまりに古典的なメロドラマで単調そのもの。身勝手な男の話はつまらなかった。南北問題は近現代イタリア映画のきまったパターン。ネオリアリズモ時代から北の監督達は、南の貧しさを映画にしてきた。北が南を搾取するという話は見ていてだんだんうんざりしてくる。特に『輝ける青春』でもマヤ・サンサは同じようなキャラクターだったから毎度の話にうんざりしてしまい、辛口になる。マヤ・サンサはやっていて嫌じゃないのかな。とはいっても、実はマヤ・サンサはそれを跳ね除けるだけの強さをもっているというキャラクターなのだ。

この映画には原作がある。原作では、男がマリオ、女がジョバンナといって映画と逆なのだそうだ。なるほどそう考えると、ワンパターンな話とはいえ、ひねりを加えていることがわかる。原作では女はもっと悲劇で終わるそうだ。つまりだまされていいようにもて弄ばれてお終い、と。

しかし、この映画では女は自分の意思で男と別れる。最後の最後に自分で主導権を持って、誇りをもって男と決別するのである。逆に男は、女を持て遊んでいるつもりが、いつまでもふっきれずうつうつとしているのである。ラストは女のほうが晴れやかな表情だ。
まあ、負けたフリして勝った女、と思えば、確かにマヤ・サンサがこの役を選んだかがわかるのだった。

現在のイタリア映画界で人気絶頂のステファノ・アッコルシとマヤ・サンサという豪華な俳優を揃えて観客の期待は高かったが、残念ながらこのふたりの画面での相性はあまりよくないという印象をもった。
マストロヤンニとソフィア・ローレンがスクリーン上でみせた抜群の相性、輝きを放つことはできなかったようだ。このふたりの組み合わせなら時代ものより、現代劇のほうがよかったのではないか、残念。

採点:★(2つでもよかったけど期待が大きかった分辛口)
posted by マヤ at 14:40| Comment(0) | TrackBack(1) | 大好きマヤ・サンサ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/4559012

この記事へのトラックバック

愛はふたたび/家の鍵/真夜中を過ぎて
Excerpt: GWにイタリア映画祭で、何本かの映画を観てきました。映画祭で上映されるのは、今後の一般公開もまだ決まっていないような新作が中心。エットレ・スコーラなどという名匠といわれる監督の作品もありましたが、ほと..
Weblog: Ladolcevita
Tracked: 2005-06-24 16:31
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。