2007年09月21日

キムさま・・・


黒ハート

キムさま 〜〜〜

黒ハート

2007年05月19日

『気ままに生きて』

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舞台挨拶に現れた生キムさま、そのお姿を拝めて映画を観る前からなぜかウルウル涙腺が緩んでしまった私。そのまま映画でも泣きっぱなしでした。

『ミルコのひかり』がどうやら素晴らしい映画だったそうで、泣きの1本ということでは『ミルコ』だったそうですが、私はそちらを未見なので、本映画祭で一番泣けた映画は本作だったのです。

冒頭、アイロンをかけるキムロッシはシャツを着ていましたが、下は何もはいていませんでした。これはパンツはいているのか、何もはいてないのか、事前に情報を得ていた私、ココの確認が最重要任務と心得ていた私は、臨戦体制、ロックオン状態だったのですが、

なんと!


前の人の頭が邪魔でみえないじゃないかーーーーー


θ\( ・ω・)スリッパアタック!!! ( ・ω・)_θ(゚ω。)バキ

どけっ、頭が邪魔なんじゃ、オリャア


ああああ、あやうく、前の座席にケリをいれるところですた。


いあー、ついキムさまのことになると、人格が変わってしまいまして冷静な判断が不可能になってしまう私です。おゆるしください。


さて、この映画をみながら、幼少時代の自分の兄弟ゲンカを思い出しました。そして私の子どものころからの密かな野望をふと思い出してしまいました。

そうだ、私は、可愛い弟がずっとほしかったんだ。

だから、私、この映画でお姉さんが弟にいちいちちょっかい出すのすごく共感できたんですよね。

まあ、私の現実はというと、兄貴のプロレスの技の実験台にされて絶叫する日々だったわけですが。

そう、それで泣きながらいぢけていた私。


このときに、両親のところにいって
ビーーーーーーッ、オニイチャンがいぢめたぁああああ、ワオーーーーン

と泣き叫んべばいいのですけど、どちらかというとひとりでひたすらいぢけていた私だったので、屋根裏で遠くの女性に石投げてたこの映画の少年に、自分の過去をだぶらせて猛烈に感情移入してしまったのです。


実はキムロッシは3人も女の兄弟がいます。
Ombretta, Valentina and Loretta。そしてLorettaが女優さんとしても2001年ごろから活動しているらしいのですが、
Loretta rossi で検索してみると

あられもない女性の写真が・・・・

これが、キムさまのおねーさん?妹?

正直演技派でないことは確実です。

そうか、この写真みて妙にキムさまの内面の屈折を理解できた私。

ちなみに水泳やっていたのも本当みたいです。サッカーやりたかったんだね。
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実際にはキムロッシは5歳から子役としてキャリアを開始していたそう。ご両親はキムが14歳のときに離婚。14歳なんて、多感な時期に。

映画を作ったり、文章を書いたりするのって、ほかで満たされない自己表現のひとつの方法であるとも思います。
そして本作をみて、キムロッシが人間の感情の機微を受け止め、一生懸命理解しようとするするどい感受性の持ち主
であることがわかってますますファンになりました。

そして悪い人をひとりも登場させなかった優しさに泣けてしまいました。

それにしても3人のお姉さまや妹に囲まれ、お母様もトップモデル。
キムロッシは一度ヴェロニカ・ローガンという女性と婚約していたらしいですが、まだ独身のはず。
なんだか女性不信になりそうな家庭環境ですが、まあ余計な心配ということで、この作品の日本での配給が決まってほしいと切に願います。

さて、本当は主役はセルジオ・ルビーニになるはずだったとプログラムに書いてありました。
この人は、『イタリア的、恋愛マニュアル』のエピソード2に出演していた方です。マルゲリータ・ブイの夫でもあった俳優兼監督。

どうして撮影開始2週間前にドタキャンしたんでしょうか。

確かにキムロッシより、ルビーニのほうが奥さんに逃げられる感じはうまく出せたような気がします。髭もじゃでもキムロッシはやっぱりハンサムだからね。おならのシーンもありましたが、ここまでして汚く見せないといけないなんて、ハンサムなのもつらいね、と余計なことで同情してしまいました。

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2007年05月12日

『犯罪小説』Romanzo criminale

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ここ2,3日で『犯罪小説』のDVDを観おわりました。やっぱり映画って2回みるとだいぶ理解が深まりますね。

1回目みたときより、2回目のほうがいい作品だなと思った。
とにかく役者さんたちの演技がみな素晴らしい。
若い同世代の人たちがお互い刺激しあってて、競ってるのが
よおーくわかるんです。ステファノ・アッコルシとキムロッシの尋問シーンも2回目にみたときのほうが臨場感あって見入りました。
ステファノ・アッコルシ、腹黒い役が意外にハマッててよかった。
彼は悪役いいんじゃないですか。実は腹黒いんじゃないの。
エリオくんのネズミ役と緑の帽子もツボ(笑)。
音楽もヨシ。

なかでも、『007カジノロワイヤル』(台詞ないんだよー、ひどい役だよ、かわいそう)に出ていたクラウディオ・サンタマリアがよかったです。眠そうな顔してるけど、演技がさりげなくて、知的な雰囲気もあって。
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うわ、超いい人そう!

ピエルフランチェスコ・ファビーノもよかった。(通称ゴリ・・・と私が勝手に名づけている)

さて、ではなぜこの映画を私がイマイチ評価しないのかというと、
映画として新しくないから です。
発見がないというか。
驚きがないというか。

ラストは韓国映画の『友へチング』みたいだし、アッコルシと娼婦、サンタマリアの関係と映画のオチは『LAコンフィデンシャル』みたいだし、キムロッシとジャスミンのロマンスの最初の出会いがロミオトジュリエットみたいで現実はなれしすぎだし、なーんかどっかのギャング映画でみたような設定が多すぎて、”焼きまわし感”が付きまとってしょうがなかったんですよ。

それがマイナスポイント。

あと、ミスターXみたいな人、あの人たったひとりで何をしてるんだという。街のギャングたちはギャングたちは意のままに操っておいて、アルド・モロの居場所をギャングたちに探させてる。。。
それでベルリンの壁がもうすぐ崩壊するんだ、なんて情報ツウを気取ってましたけど、そんな情報網があって、どーして自分の国の首相であるモロが見つけられないんだ!!!

とまあ、陰謀説を描くなら、もっと掘り下げてほしかったです。

それから、娼婦を演じた最高に色っぽかったアンナ・ムグラリス。
DVDよくみてたら、声が吹きかえっぽかった。
あの色っぽい低い声は本人じゃないのかも。フランス人だし。
一応口は台詞を言ってるけど、アフレコになってたみたいでした。
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超うつくしい!かっこいい、大ファンになりますた。
シャネルのモデルさんでもあるのですね。

メイキングで、キムロッシがジャスミンの目の前で逮捕される
シーンがあるのですが、キャミソールを着ているジャスミン。
ボクサーパンツみたいなキャミとおそろいのパンティを履いている下半身までメイキングでは写っていまして。
ふとっちょ(笑)なんです。むちむちしてて、かわいいんですけど。
というマニアックなところに注目してしまう私でした。

ちなみに、この映画のカメラマンもルカ・ビガッツィなんですね。

【関連過去記事】
http://myvoyagetoitaly.seesaa.net/article/35745228.html

2007年04月12日

キムロッシさま動画『犯罪小説』のワンシーン

『犯罪小説』キムロッシさまとリカルド・スカマルチョのからみシーン

http://www.youtube.com/watch?v=6zPX-N8kfDw


ちなみにスカマルチョのほうが今旬の若手俳優です。ま、若いし。


YouTubeで検索すると、ジャスミンとキムロッシさまのロマンチックなシーンも出てくるんですが(このふたりが幼馴なじみで大人になって再会するんデス)、あと大事な大事なラストシーンも思いっきり観れます。ネタバレになるのでそれを承知で観たい方はオリジナルタイトルで検索してみてください。


キムロッシさまはひげがないほうがいいよなー

『家の鍵』の1シーンも
http://www.youtube.com/watch?v=bSFDbqHbtu0


カンヌでインタビューに答える短い映像
http://www.youtube.com/watch?v=fGjwzQt1jno


あああ、もうすぐ生でみれるんだわ

♪(。◕ฺˇε ˇ◕ฺ。)♡

ミナサン、ワタシニモノヲナゲナイデクダサイ ネ

2007年02月25日

日本未公開DVDが3つも私の手元に!

『輝ける青春』からはじまった私のイタリア映画の旅。

イタリア語の勉強をはじめ、このブログのおかげもあり、ついに日本未公開イタリア映画DVDをゲットするところ(それが旅のどの地点なのかは自分でも不明)まで到達してしまいました。


とはいえ、イタリア語はまったくもってイバラの道をカメのような歩みで驀進中ですが、映画の中で数を数えるシーンが出てくると

「あっ、いまのわかったよっ」耳(何年やってるんだ)

とひとり興奮する今日この頃です。

notte pirma esami_DVD.jpg
イタリアで大ヒットした青春もの、80年代のヒット曲満載
あもーれさまありがたう!


notte pirma esami_DVD.jpg
イタリアのイケメンを堪能すること「だけ」が私の目的さっ!

Nさま、ありがたう



arrivederci_amore_ciao.jpg
Nさま、またまたありがたぅ

これはこれは、マッテオさま、じゃなくてアレッシオ・ボーニの映画だよ


これら、

イタリアから郵便ではるばる届いたもの、イタリアに行っていた人に購入してきてもらったものです。

そうそう、Nさまはローマにして購入されたそうですが


「店に入って探したんだけどね、ふつうタイトルがABCの順番に陳列するよね、でもね、なんと

ぜんぶてきとうに棚に置いてあるんだよ


だからねー、店員さんに聞いて探してもらったよ」


は?


 (; ̄Д ̄)なんじゃと?


この話を聞いたとき、自分がイタリアに惚れた理由がわかった気がしました。

うしし、これからゆっくり観てまた感想書きますね!



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2006年05月20日

キム様がカンヌに

キム・ロッシ・スチュワート様ですからねー、
いっときますけど、キムタクじゃないですからねー、えーえー。

amoreさんからキム・ロッシ・スチュワートの監督&主演作
『Anche libero va bene』の情報をいただいたばかりですが、
その初監督作をひっさげて、カンヌにいらっしゃった(なぜか敬語)キム様でございます。

右となりにいる女性は、『Anche libero va bene』でキム様の奥様役を演じたバルボラ・ボルローヴァさんじゃあーりませんか。
そう、先日イタリア映画祭で来日して、キュートな魅力を振りまいてくれた彼女ですよ!
サインもらっといてよかった。

日本の話題が二人の会話にあがっていることを祈りつつ。

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さて、本日のカンヌでは「ある視点部門」で、マルコ・ベロッキオの作品が上映されています。本作にはセルジオ・カステリットが主演。
おそらくカステリットは『母の微笑み』に続いてのベロッキオ作品ですよね。
ちょっと写真をみたけど、カステリット渋くて素敵です。

参考ブログ amore spacyさんの記事をご参照くださいませ
キム・ロッシとケビン・スペイシーというなんら共通点がないこの二人を愛しているなんて、私と全く趣味が一緒なんです、うれしい〜♪
http://kspacey.exblog.jp/d2006-05-10

2006年02月20日

キム・ロッシ・スチュワート現わる

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まったくもってお元気そうなキム・ロッシ・スチュワートでございました。お顔も崩れてなくて一安心です。ほっ。

『ROMANZO CRIMINAL』キャストの写真はここにたくさんあります。

さて、このブログが週末まったく使えないうちに、ベルリン映画祭は終了。

残念ながらイタリア映画は賞を逃しました。

しかし、最後に特別招待作品でロベルト・ベニーニの新作が上演され、本人が登場し、またハイテンションで盛り上げてくれたようです。

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ほーら。そして共演はまた奥さんのニコレッタ・ブラスキです。(写真がキムロッシより小さいのはわざとではありませんよ)


べニーニの新作『The Tiger and the Snow』は、イラク戦争を題材にした反戦映画でもあり、ロマンティックコメディでもある内容だそうです。すでにイタリアでは昨年末公開されています。ベニーニ扮する詩人アッティロは「The Tiger and the Snow」という本を出版する。その本の中で彼と結婚したがる女性ヴィットリア(ブラスキ)が登場するが、現実にアッティロがあこがれるヴィットリアは、彼に全然興味なし。ロンドンでイラクの詩人の自伝を執筆している。そのイラク人の詩人Fuad(フアド?)は、何年もパリに住んでおり、ヴィットリアや仲間とイラクに帰国したとたん、英米軍による空爆が始まる。なんとヴィットリアは空爆で瀕死の重傷を負ったらしい。アッティロは意を決して、ヴィットリアを救出するべくバクダットに行く・・・・。というお話。

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最後に愛は勝つ?

2006年01月29日

キム・ロッシ・スチュワートさんのその後

11月10日の記事で、私が現在一番注目している( ^)o(^ )、キム・ロッシ・スチュワートが交通事故に遭ったニュースをお伝えしました。
過去記事はこちら→http://myvoyagetoitaly.seesaa.net/article/9168225.html

その後、どうなったのかすっごく気になっていたのですが、amore spaceyさんが先日コメントを書き込んでくださいました。


昨年12月ローマ市内でバイクに乗っていたところをはねられたキム・ロッシ・スチュワートは、その後長期入院していたのですが、きのう(1月26日?)のイタリアの新聞には、「ベルリン映画祭には出席」とコメントしたそうです。

更に詳細は、amore spaceyさんのブログに書いてありますのでそちらをぜひご参照ください!
 TBもしていただいてますが、こちらでーす。 http://kspacey.exblog.jp/2571890/

amore spaceyさん、ありがとうございました。

kimrossistuart.jpg
いまどきこんなポーズ、イ・ビョンホンくらいしかやらないと思ってたら、まあ・・・

2005年11月10日

キム・ロッシ・スチュワートが交通事故に

先日ご紹介した『家の鍵』に主演していた、キム・ロッシ・スチュワート。
イタリアのサイトを覗いてたら、キムロッシの顔がニュースに出ていて、でも私はイタリア語わかんないので、なんじゃろと思ってたらなんと、交通事故に遭ったそうです。

詳しくはこちらのブログをご参照ください
@NOMENTANA 

あの美しいお顔は大丈夫でしょうか?

kimurossi.jpg


2005年10月30日

家の鍵 Le chiavi di casa

『家の鍵』Le chiavi di casa
監督:ジャンニ・アメリオ
2005年イタリア映画祭で上映された本作は、2006年4月8日より岩波ホールにて公開。

le_chiavi_di_casa.jpg

あらすじ
ジャンニ(キム・ロッシ・スチュワート)は、若い時に付き合っていた恋人との間に子どもができるが、難産で恋人は死んでしまい、子どもは重度の障害をもって生まれた。ジャンニはまだ若く父親になる準備もできていなかったため、パオロと名づけられた  息子を恋人の両親に預けて、逃げ出してしまう。時は流れ、三十代半ばになったジャンニは、今では結婚し、子供も生まれて普通の生活を送っていた。
しかし、パオロが15歳になった夏、突然ジャンニは父親としてパオロと療養所で過ごすことになる。


解説
この映画は原作があります。イタリアの作家、ジュゼッペ ポンティッジャの『明日、生まれ変わる』です。彼自身にも障害者の息子がおり、その経験を元に著していますが、ノンフィクションではありません。

『いつか来た道』(98)でヴェネツィア映画祭金獅子賞を受賞したジャンニ・アメリオ監督最新作。最新作とはいえ、2004年のアカデミー外国語映画賞にノミネートされた2003年の作品です。
監督の作品はこの2本しか見ていないのだが、偶然か、主人公は『いつか来た道』は兄弟、『家の鍵』は親子という血のつながった男2人だ。しかし、性格や見た目は水と油のように違う、対極にあるという設定だ。
これだけ異なると、家族ではなく、他人のほうが理解しあえるに違いない。そこがドラマを生み出すのだ。「血は水よりも濃い」イタリア人の業が悲劇をより一層際立たせる。

『家の鍵』(日本タイトルはこのままなのだろうか)は、イタリア映画のリアリズムの伝統をビシビシ感じる作品だ。ジャンニ・アメリオ監督は、写真でしかみたことないけど、眼光鋭い、厳しい人であるという印象を受けた。そう、この映画もそのまま残酷で非情な映画だ。それは暴力的だという意味ではない。

キム・ロッシ・スチュワート演じる父親は自分の過去、暗部を見ないように、遠ざけて遠ざけて生きてきた。彼が思い出したくない過去とは、障害をもって生まれた息子と、その息子を捨ててしまった自分だ。だが、「ある日突然」それが目の前に現れる。生きている限り消し去ることができないものをつきつけられて、途方に暮れてしまう男。
誰しも、見たくないものは見ないで、気が付かないフリをして生きてゆきたい。が、現実は残酷だ。
私が監督がどうして残酷だと言ったのかというと、父親を容姿端麗なキム・ロッシに演じさせたことだ。背が高く、ブロンドに青い目の端正な顔立ち。一方、息子のパオロは本当にハンディキャップを持った少年が演じている。父親が美しければ美しいほど、そうでない息子(内面はもちろん置いといて)が痛々しい。しかも娘ならまだお互い異性として受け入れることができたかもしれないのに、男同士であることが、いやがうえにこの父親と息子の差異を際立たせる。

しかも父と子は隔絶された場所にいる。映画の舞台は故郷のイタリアではなく、ドイツの療養所だ。異国で、病院という密室で、イタリア語が通じず、話すにもお互いしかない。逃げ場も一息つく場所も全く与えられない世間から隔絶した場所。一切のムダを排除している演出は徹底していて、音楽すらほとんど流れない。色彩もそう。終始曇り空で、イタリアの青い空は出てこない。見ていて息を抜く場がほしくなる。

この映画をみて、なぜか日本の茶の湯を思い出した。あの場所もこのような静けさと緊張に満ちている。4畳半の密室で、茶人と客人が対峙するあのはりつめた空気。そこではふだん聞こえない音も聞こえる。お湯の沸く音、茶杓でお茶を混ぜるシャカシャカする音、戸を開ける音、衣服がすれる音。

さて、タイトルが「家の鍵」というのは、何を意味するのだろうか。
鍵といって、まっさきに思い浮かぶのは、天国の鍵。イエスが弟子のペテロに授けたといわれる鍵である。これをペテロがもっているからこそ、カトリック世界でのペテロの地位は絶対なのだ。(ペテロは初代ローマ法王でもあり、バチカンは彼の墓の上に建てられている)
なぜ、キリスト教と結び付けたかというと、キム・ロッシ演じるJeani(ジャンニ)という名前はヘブライ語で "Yohanan"「神の恩寵」という意味を持つからです。

対する息子のパウロは、キリスト教をヨーロッパに布教し、世界宗教としての礎を築いた聖パウロからとってるんでしょうか。まあ、イタリアには聖人からとった名前の人はたくさんいますしね。英語ではポールのことだし。

家の鍵は、果たして天国の鍵のことなのか。息子と2人で新しい家庭を築くことができるのか、その家に入るために必要な鍵とは何か、そういう話と思えばいいかな。だから宗教的な寓意は含まれてないかもしれません。

息子は父親を振り回し、一度は息子を捨ててしまった父親は彼に負い目があるし、どう扱っていいのかわからない。
終始一貫してオロオロしているのは、大人のほうであり、パオロはいたってマイペースなのが時折ほほえましくもある。おろおろしている父親を挑発して困らせ、居直ってる節もある。

ジャンニの緊張の糸が、ふと切れてしまうのが、この映画のラストシーン。父はただひたすら自分の無力さ思い知る。最初からずっと思い知らされているのだが、ずっと抑えてきた心のフタがふと開いて、たまらない感情が外へ流れ出すのだ。
そのとき人間はどういう行動をとるか。

へんに甘ったれたシーンがひとつもない。本当に、恐ろしいくらい冷徹な監督だなあ。

家の鍵 4月8日より岩波ホールロードショー
公式サイト : http://www.zaziefilms.com/ienokagi/

原作本『明日、生まれ変わる』のレビューこちら




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