2007年06月08日

カンヌでのセルジオ・カステリットの講演 その1

イタリア人の俳優であり監督でもあるセルジオ・カステリットがカンヌ映画祭において「映画製作についての講義」を行った。

エリザベス・クインからの質問に答える形で、自らのキャリア、俳優の職業について語り、観客からの質問にも答えた。観客の中にはミシェル・ピッコーリやマルコ・ベロッキオ、カステリットと仕事をともにしたこともある今年の審査員の姿もあった。


バスター・キートンについて
彼は観客との一体感を作り出すために「存在の不安」をスクリーンで演じた。俳優としては、動かず、何もしないでただ突っ立っている勇気が必要なことを教えてくれた。「凝視」をもって表せる何かを。


キャリアの最初について
私は演じれば演じるほど、俳優という仕事を愛するようになった。最初のころ、私は俳優になどなりたくなかった。私は、自分はアーティスティックな才能に欠けると思っていたんだ。
私の最初の先生、チェコ人の映画監督Otomar Krejcaが私に教えてくれた。「演技というものは、あなたのために演技する他人(つまり相手役、共演者)に従うものだ。それは柔道ににている。他人の力を自分のものにするんだ」


肉体の重要性について
私は、演技を体と仕草という身体表現からはじめる。俳優が自分のものにすべきもっとも知的な技術というのは、考えるのをやめることだ。肉体自身が知性なのだ。

・・・・・つづく

ちなみに、私が超訳してますから、全部うのみにしないでくださいね

(カンヌオフィシャルサイトより)



posted by マヤ at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | セルジオ・カステリット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月26日

赤いアモーレ NON TI MUOVERE

赤いアモーレ NON TI MUOVERE (2004年、121分)

赤いアモーレ.jpg

監督: セルジオ・カステリット Sergio Castellitto
原作: マルガレート・マッツァンティーニ Margaret Mazzantini 『動かないで』(草思社)
脚本: セルジオ・カステリット Sergio Castellitto 、マルガレート・マッツァンティーニ Margaret Mazzantini
撮影: ジャンフィリッポ・コルティチェッリ Gianfilippo Corticelli
音楽: ルシオ・ゴドイ Lucio Godoy
 
出演: ペネロペ・クルス Penelope Cruz イタリア
セルジオ・カステリット Sergio Castellitto ティモーテオ
クラウディア・ジェリーニ Claudia Gerini エルサ

[あらすじ]
医者の仕事も順調で、美しい妻を持ち、何の不自由もない生活を送っているティモーテオ(カステリット)。しかし、彼はなぜか現状に満足できず、孤独を感じていた。
ある日、場末のカフェで出会った女イタリア(ペネロペ・クルス)と関係を持つ。それ以来、情事を重ねるようになるふたり。
やがてイタリアは妊娠するが、同じ頃エルサからも子どもができたと伝えられ・・・。

[レビュー]
本作は、イタリア文学界の最高峰ストレーガ賞を受賞し、ヨーロッパ各地でベストセラーとなった小説「動かないで」を映画化した作品。
著者マルガレート・マッツアンティーニの夫が、監督と主演を務めたセルジオ・カステリットである。まあ、素敵なご夫婦ですこと。
この「動かないで」というセリフがこの映画のどこに出てくるか?観るとわかります。ドキッとしますよ。

ペネロペはこの作品でイタリア映画界最高の賞、ドナテッロ賞の主演女優賞を受賞したとのこと。
たしかに好演だが、世界マーケットのための選択という気がする。これがペネロペでなかったら日本で公開されていなかったと思うし。
私のイメージでは、もっと太っている女性のほうがよかったのではないかという気がする。とにかく、美しい妻とは正反対でなくては。

赤いアモーレ2.jpg

何の欠点もない美しい妻を持ちながら(逆に息苦しさを感じて)ブサイクな女性と浮気するというフランス映画『美しすぎて』がありましたねえ。
この映画はもっと、シリアスで、イタリアという名の女性の「無償の愛」とそれが導く「奇跡」を描きます。
つまり、宗教的な展開をみせます。男女の愛欲におぼれる様はこの話では二の次で、男の身勝手さ、ゆがんだ心が、
娘に影響を及ぼすところが、私は非常によかったと思います。

娘は思春期特有の感受性か、女としての動物的な直感で何かを嗅ぎわけている。父親との間に緊張があります。
その娘が見舞われる不幸が、父親が自分自身を取り戻すきっかけになる。
「イタリア」との男女の情欲を遥かに超越した、本当の愛が彼に注がれる。

唯一気になったのは、美しい妻エルサ。女性は勘が鋭いから、夫の浮気にもっと早く気がつくのではないかな。

赤いアモーレ4.jpg

絶対的に美人だから、だんなが浮気するはずないと思っているのだろうか。。。
こんなに美しい妻をもっても、浮気する男の身勝手さ、それを受け入れるイタリア。
男性にとっての理想の女の結末は悲しいですね。

赤いアモーレ3.jpg

本作の宣伝でセルジオ・カステリットが来日していたのですが、あまり媒体で見かけませんでした。
監督としても才能があり、渋くて素敵な中年男性だと思いますが、次回はいつ来日してくれるのだろうか、
もっと取り上げてください、マスコミの皆様。

赤いアモーレ公式サイト http://www.gaga.ne.jp/dontmove/

採点:★★(ペネロペが私的にミスキャスト)






posted by マヤ at 23:32| Comment(7) | TrackBack(8) | セルジオ・カステリット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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